リノコの見積もりをやってみた評判をまとめました。
- 壁紙の張り替え費用
- フローリングの張り替え費用
がこれでわかりました。
どのような見積もり内容かもわかりましたし、見積もり予約後の電話・メール連絡、現地確認後の電話・メール対応など、実際に見積もりをした状況を紹介します。
部屋の広さは6帖で、天井高さが2.3mです。
見積もりの結果は、壁紙の張り替え(天井面積も含む)とフローリングの張り替え費用です。
見積もり金額の検証として、リノコの見積もり金額と2019年版「積算資料ポケット版リフォーム」を元に算定した参考見積金額の比較を行った結果を見積もり金額の【評判】という形でお伝えします。
また、見積もり金額の確認をする時のチェックポイントも合わせてまとめていますので参考にしていただればと思います。
リノコの見積もり結果!壁紙とフローリングの張り替え費用
まずはリノコの見積もり結果です。
- 見積金額:152,887円
- 税抜金額:141,562円
- 消費税:11,325円
となりました。
内訳を見ながら、数量と費用が妥当なのか見ていきたいと思います。
まずは結果だけお見せしたいと思います。
チェック価格は、後半に詳しく記載しています。
●壁紙
- 見積もり価格⇒38,412円
- チェック価格⇒65,572円
27,160円安い
●フローリング
- 見積もり価格⇒89,150円
- チェック価格⇒82,570円
6,580円高い
●巾木
- 見積もり価格⇒15,000円(1式)
- 参考価格⇒14,525円(材料のみ)
475円高い
という結果になりました。もちろん、チェック価格は見積もりを細かく拾うということを前提にしているので、施工場所によっては乖離が見られるかもしれませんが、比較の目安にしていただければと思います。
細かい根拠については、以下をご覧ください。
リノコの見積もり結果!壁紙の張り替え費用
壁紙の張り替え費用だけをチェックすると
- 990円/㎡×38.8㎡⇒38,412円(普及版)
となっています。
壁と天井の張り替え面積が正しいのか、990円/㎡の単価が適正なのかをチェックします。
壁紙の張り替え費用の部屋の面積をチェック
部屋の面積チェックのポイントは
見積もりに記載されている「38.8㎡」が正しいのかどうかです。
壁紙を張り替える面積を算定します。
①天井の張り替え面積
- 6帖=3.46m×2.73m=9.45㎡
②壁の張り替え面積
- 天井高さが2.3m(家によって違いますので実測してください。)
- (3.46m×2辺+2.73m×2辺)×2.3m=28.48㎡
③壁の張り替え面積合計(①+②)
- 9.45㎡+28.48㎡=37.93㎡
となります。
④壁紙を張らない箇所の面積を算定します。
- 0.8m×2m=1.6㎡(扉面積)
- 1.0m×2m=2㎡(窓面積)
- 1.6㎡+2㎡=3.6㎡
⑤:③から④の面積を引きます(③-④)
- 37.93㎡-3.6㎡=34.33㎡
⑥切代やロス分を10%(仮定)として加算(⑤+⑤×0.1)
- 34.33㎡+34.33㎡×0.1=37.733㎡
となります。我が家のクロスは37.733㎡です。
比較すると
37.733㎡(実測)>38.8㎡(見積もり)
およそ1㎡多いですね。
クローゼットの横の壁分を見てませんでしたし、ロス分の割合が実際は少ないのかもしれません。
ですから、壁紙を張る対象面積は問題ありません。
壁紙の張り替え費用の項目をチェック
壁紙の張り替え費用は、クロス工事をチェックします。
- 990円/㎡×38.8㎡⇒38,412円(普及版)
項目に材工とあるのは、材料と工賃込みの単価が990円/㎡のこと。
材工別に見積もりをする例としては
- 材料費:250円/㎡(普及版)
- 施工費:620円/㎡
とするのが一般的で、この金額を合わせると870円/㎡が材工単価となります。
- 870円/㎡×38.8㎡=33,756円
施工費の単価はどこでわかるかというと
「積算資料ポケット版リフォーム」
です。
一般の方が目にする本ではありませんが、図書館で中身が確認できます。
比較すると
990円/㎡<870円/㎡
ですから、純粋に材工だけの費用で比較すると120円/㎡高いですね。
張り替える面積が広い場合には、この「1㎡あたりの単価」が金額に影響しますので要チェックです。
他にも必要な項目がこの見積もりには記載されていません。
積算資料ポケット版リフォームによると
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- 既存クロス剥離:110円/㎡
- 下地処理:200円/㎡
- 諸経費:約20%
などの費用があります。
壁紙の材工価格と上記価格を合計すると
- 材工:870円/㎡×38.8㎡=33,756円
- 既存クロス剥離:110円/㎡×38.8㎡=4,268円
- 下地処理:200円/㎡×38.8㎡=7,760円
- 諸経費:45,784円×20%=9,156円
となり合計金額は54,940円になります。
じゃあ後から請求されるの?と思ってしまいますが
リノコの場合は、出てきた見積もりが
「全て込み」
です。心配なら契約の前に
- クロスの剥離
- 下地処理など
が含まれているか確認です。
気になったことは、現地立ち合い後の見積もり提示後でも、チャットでリノコ担当者も中身が見れる状態で質問できるため安心です。
●壁紙の張り替え費用比較結果
- 見積もり価格⇒38,412円
- チェック価格⇒54,940円
- 差額⇒16,528円(リノコが安い)
リノコの見積もり結果!フローリングの張り替え費用
- ダイケンオトユカ:14,800円×3セット=44,400円
- 工賃:43,750円
- 合計:88,150円
ここでチェックするのは
- フローリングの張り替え面積
- ダイケンオトユカ自体の確認
- ダイケンオトユカ1セットあたりの単価と数量
- 工賃
です。一つづつチェックしていきます。
フローリングの張り替え費用面積をチェック
壁紙同様にフローリングの張り替え面積を算定します。
- 6帖=3.46m×2.73m=9.45㎡
9.45㎡がフローリングの張り替え面積です。
床はコンクリート直張りです。
土間に床材を直張りをするのは、コストを抑えるためなので、住宅の場合には快適性が低下します。
しかし、カーペットからフローリングの張り替えで、施工できる材料の厚さに制限があります。
厚みのある材料を使うと、扉の下がぶつかって、扉が開かなくなるので仕方ありません。。
フローリングの張り替え費用の項目をチェック
フローリングの張り替え費用は、床工事をチェックします。
- 14,380円×3セット⇒44,400円(ダイケンオトユカ)
- 工賃⇒43,750円
床工事の場合は、材料と工賃が別になっています。
ここで、床材のダイケンオトユカがどういった商品なのか確認します。
というのも1セットが何㎡まで施工可能なのかが、商品を知らなければわからないからです。
商品の詳細については、最初は楽天市場などで商品を取り扱っているネットショッピングサイトではなく、メーカーであるダイケンのHPを見ます。
●定価をチェック
ダイケンの公式HPで定価をチェックします。
14,670円~15,300円/㎡となっています。
この単価のまま算定すると、約10㎡×14,670円=146,700円になります。
材料だけで約15万円です。
●施工例をチェック
商品を使用した写真が掲載されていますので、雰囲気をチェックします。
フローリングの幅のイメージがこれで良いかどうかですね。
この商品は、溝と溝の間隔が約7.5cmです。
幅広のフローリングは、溝と溝の感覚が約15cmですので印象が変わってきます。
●4VOC基準適合マークとF☆☆☆☆(エフフォースター)をチェック
ここでは、業界基準と建築基準法の基準は守られている商品ということをチェックします。
4VOC基準適合マークは
日本建材・住宅設備産業協会等が定めた、業界自主表示制度に基いた表示で、4VOC(トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレン)の放散が基準を満たしていることを示すマーク。
出典:https://www.daiken.jp/product/icons.html
F☆☆☆☆は
F☆☆☆☆とは、建築基準法の改正により、建築材料につけられることになった等級区分です。2003年7月1日施行の建築基準法改正により、ホルムアルデヒドを発散する恐れのある建築材料は、発散量に関する等級区分により、使用面積の制限等がなされることになりました。
ご注意いただきたいのが、この「F☆☆☆☆ 」は建築基準法上は規制対象外。すなわち、「内装の仕上げ材料として使用面積に制限なしに使える」という位置付けであり、決して、ホルムアルデヒドの発散が無いというわけではないのです。
出典:https://www.o-smi.co.jp/blog/gijyutsu/20170222.html
どちらも、シックハウスの原因物質で、まったく放散しないというわけではないということがポイントですが、無垢材を使わない場合には、このマークをチェックしてください。
●防音床材かどうか
我が家の場合は1Fなので、防音床材かどうかは関係ありませんが、2F以上の部屋には必要です。
確認するのは、赤枠内の
- 「ΔLL(Ⅰ)-4」(デルタエルエル-4)
この数値が高いほど軽量床衝撃音の低減性能が高いということです。
数値は1~5で一番性能が高いのが「5」です。
この商品は「4」なので問題ありません。
●色柄のバリエーションをチェック
7色のバリエーションがありますね。
好みとしては、クリアベージュでしょうか。
いずれにしても、白っぽい色からナチュラル系、ダーク系と選べるので問題ありません。
●フローリングの仕様をチェック
ここでようやく、1セット当たりの施工面積が確認できました。
24枚で3.19㎡施工が可能です。
それが今回の見積もりでは3セットですので
- 3.19㎡×3セット=9.57㎡
の施工が可能です。
6帖ピッタリですね。
ここで、実売価格を調べてみます。
公式HPでは、1㎡あたりの価格が14,670円~15,300円となっていました。
これを3.19㎡で算定すると、46,800円~48,800円となります。
まともに買うと、1セット5万円近くする商品ということですね。
実際には、
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- 1セット11,300円
- 3セットで33,900円
ここまでで、
- フローリングの張り替え面積
- ダイケンオトユカ自体の確認
- ダイケンオトユカ1セットあたりの単価と数量
がチェックできました。どれも問題ありません。
最後に「工賃」のチェックです。
フローリングの張り替え費用の工賃をチェック
工賃:43,750円が適正かどうかチェックします。
壁紙のチェックの際にも書きましたが、材料費や工賃以外にも本来であれば必要な項目があります。
一例として
- 手間:2,670円/㎡
- 諸経費:約20%
でこれを後で比較できるように仮に「工賃等」とします。
手間⇒2,670円×10㎡=26,700円
諸経費⇒60,600円×20%=12,120円
工賃等は、38,820円
フローリングの張り替え費用を総合的に比較
☆見積もり価格
- 材料⇒44,400円
- 工賃⇒43,750円
☆チェック価格
- 材料⇒33,900円
- 工賃等⇒38,820円
●フローリングの張り替え費用比較結果
- 見積もり価格⇒89,150円
- チェック価格⇒82,570円
- 差額⇒6,580円(リノコが高い)
巾木の交換も必要
壁紙を張り替えるので、巾木の交換も必要になります。
交換に必要な長さは
- (3.64m×2辺+2.73m×2辺)―0.8m(扉幅)=11.74m
見積もりでは
1式で15,000円となっています。
これが適正かどうかチェックします。
実際に売られている価格は、
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- 長さ915mmが20枚で1.83m分で2,075円
- 11,74m÷1.83m=6.415セット
ということは7セット必要になります。
- 7セット×2,075円=14,525円
ほぼ見積もり価格と同じですね。
巾木は材工となっていますが、ほぼ材料費のみですね。
まじか!
リノコでシュミレーションをすると電話とメールがすぐに来る!?
リノコでシュミレーションをすると「電話」「メール」がすぐに来るかどうかは、リフォーム費用の前に気になるポイントだと思います。
実際は
- かなり早いタイミングで
- リノコの担当者から着電があります。
- メールも届きます。
とにかく、現地確認をして見積もりをおすすめします!という内容です。
現地確認の前に、会員ページで
- 白系かなあ、ベージュかなあ、防カビは必要だなあなどと壁紙を選んだり
- クッションフロアは安いけど、コンクリート直貼りにはイマイチだろうなあ
- ダーク系のフローリングにすると部屋が暗くなるから、明るめが良いなあなどと選んだり
いろいろと妄想を膨らませつつ、商品を選んでいたのですが(これ、会員ページでいろいろと遊べます。)
- エアコンの撤去が必要なのか?
- カーペットの撤去費用は必要なのか?
確認したいことがあったので、こちらとしてはさっさと現場を確認してもらって見積もりして貰えるほうが助かりますので、リノコの動きは悪くありません。
業者さんの都合もあるため、リフォーム工事を早くしてほしい場合には、早めに現地確認したほうが良いということでもあります。
地域によっては、日程が埋まっていて、こちらの要望通りの日程で進まない場合があります。
例えば、この日までに子供部屋だけリフォームしたい!
という場合には、急いだほうが良いです。
我が家の場合が「これ」でした。結局日程が間に合わず、おそうじ本舗でカーペット清掃などで対応することに。。。
それを避けるためにも
- まずは見積もりだけでももらっておく。
- その後、チャットなどで疑問を解消しつつ、素材を選びつつ、検討していく
という流れがおすすめです。
とにかく、金額とリフォーム内容がマッチして、業者さんの雰囲気も良いなら契約したいという人には、まず現地立ち合いの上で、早めに見積もりだけでも貰っておくほうが進めやすいです。
その間に、他のリフォーム業者に見積もりを貰ったり、知人に見積もりをチェックしてもらうなどの対応も出来ます。
現地確認にくるリノコの業者さんはどんな人?
現地立ち合いの業者さんは、地元のリフォーム会社さん。
「あ~、そこのリフォーム会社さんですか」そんな感じのノリで現地確認が始まりました。
リノコはリフォームをしたい「私たち」と工事をする「施工業者」をつなぐ役目です。
親子二人で工事をしているとのことで、我が家のDIYで塗った玄関の珪藻土に目が行き、「かなり丁寧な仕事ですね」と言ってくれました。
その時は、DIYとは言っていませんでしたので、ちゃんとチェックするところはしているんだなといった印象を持ちました。
かなり忙しいようで、毎日リフォーム工事と現地立ち合いが入っているとのこと。
我が家は無理を言って、18時から現地立ち合いをお願いしました。
「ご希望の日にリフォーム工事をしたい場合には、早目に契約してください。」とのことでした。
詳しいやりとりは、見積もり提示後に、チャットでリノコ担当者もチェックできる状態で行えるので、急いでいる場合には話が早いです。
また、お客さんからリノコにクレームが入ったときは、しっかりと注意を受けて対応改善を求められるとか。
お父さん、クレーム受けたことあるんですか?と思いましたが、その一言はクレームがある場合にはしっかりと言ってくださいね。
という意図に受け取れました。
さいごに
現地確認後に見積もり提示後、リフォームをしないからと言って、しつこい営業電話はかかってきません。
良心的です。
他の業者と比較したときに、戻ってきてくれる可能性が高いのかもしれませんね。
壁紙を張り替えたい、床を張り替えたいと思ったタイミングで先に見積もりを貰っておくと、その後の動きがしやすくなります。
現地確認をする際に、業者さんの雰囲気も確認できますので、その雰囲気で断りたい場合には、見積もり提示後に担当者にその旨を伝えるか、予算がオーバーするから今回は見合わせる旨を伝えるだけでOKです。
とにかく、自分の日程に合わせて現地立ち合いをしてもらいたいなら、早目に見積もりシュミレーションをしてみたほうが良いです。
防カビ仕様の壁紙でキレイな部屋になって、しかもフローリングの床に、北欧風のソファを置いて、観葉植物で癒される部屋って居心地が良さそうですよね。